GEOとは?LLMO・AEOとの違いを、実際の検索データで確かめる

GEO、AEO、LLMO。似たような3つの略語が、同じような文脈で使われています。どれが「正しい」呼び方なのか、調べれば調べるほど記事によって言うことが違う、と感じた方もいるかもしれません。

結論から言うと、3つが指している中身はほとんど同じです。ただ、どの言葉が実際に検索されているかは、英語圏と日本語圏とで違いました。Googleトレンドの実データをもとに、確かめた内容をそのまま共有します。

3つの略語が指しているのは、ほぼ同じこと

GEO(Generative Engine Optimization・生成エンジン最適化)、AEO(Answer Engine Optimization・回答エンジン最適化)、LLMO(LLM Optimization・大規模言語モデル最適化)。呼び方は違っても、目指す先は共通しています。検索結果の10件のリンクの中で上位に出ることではなく、生成AIが返す「ひとつの答え」の中で、自社が触れられる・引用される状態をつくることです。

言葉が乱立している段階そのものが、この分野がまだ若いことを表しています。SEOという言葉が定着するまでにも時間がかかりました。今の3語も、いずれかに収れんしていく可能性が高いですが、今のところはどれも生き残っています。

英語圏では「GEO」が一歩リードしている

過去12か月分のGoogleトレンドで、「GEO SEO」「AEO SEO」「LLMO」の3語を比較しました。直近のピーク時の相対検索量は、GEO SEOが100、AEO SEOが53、LLMOが34。関連クエリを見ても、"ai seo"(100)や"geo vs seo"(81)が上位に並び、英語圏ではGEOが事実上の傘用語(他の呼び方をまとめて指す言葉)になりつつある、と読み取れます。

日本語では、まだ「LLMO対策」が優勢

同じ調べ方を、日本(geo=JP)に絞ってもやってみました。「LLMO対策」「GEO対策」「AEO対策」「生成AI SEO」の4語を比較すると、直近週の相対検索量はLLMO対策が89、GEO対策が35、AEO対策が15。絶対量では、LLMO対策がGEO対策の2.5倍以上でリードしています。AEO対策と生成AI SEOは、多くの週でデータがほぼゼロでした。

ただし、動きが止まっているわけではありません。LLMO関連の急上昇クエリを見ると、「geo 対策」という語の伸び率が基準値の数百倍という桁違いの数字で記録されていました。絶対量はまだ小さいものの、急速に伸びているのは確かです。

だから、今すぐ主軸を切り替えるのは早い

「グローバルではGEOが優勢なのだから、日本語でもGEOに統一すべきだ」という判断は、一見合理的に見えます。ですが、それは今回のデータには反します。日本語圏の実際の検索者は、今のところ「LLMO対策」と検索する人のほうが多いという事実があります。

そこで、次のように使い分けることにしました。日本語のページでは、LLMOを主語に置きつつ、GEOをおまけ扱いにせず本文でも対等に扱う。AEOは検索量が小さいため、用語集やFAQのような補助的な場所でカバーする。英語のページでは、グローバルの実勢に合わせてGEOを主軸にする。半年に一度ほどの頻度でこの比較をやり直し、日本語圏でGEO対策がLLMO対策を絶対量で上回った時点で、切り替えを検討します。

測る側の自分たちも、同じ落とし穴にはまっていた

ここまで用語の話をしてきましたが、正直に告白すると、UITruthは用語論争以前のところでつまずいていました。自社サイトのtitleとmeta descriptionを実際に取得して確認したところ、LLMO・GEO・AEOのどのキーワードも一切含まれていなかったのです。GEOを計測するツールを名乗りながら、そのGEOという言葉自体で検索に引っかからない状態だった、ということです。

これに気づいた時点で、titleとmeta description、見出し(H1)にLLMOとGEOを明記し、生成AI向けの自己紹介ファイル(llms.txt)も新設しました。自社が勧める施策を、自社サイトに適用できていなかった期間があった、ということはそのまま記録に残しておきます。

あわせて、自社が開発に関わる中小企業向けのサービスをいくつか匿名で(業種は伏せます)、UITruthの無料チェックにかけてみたこともあります。共通して見えたのは、AIの回答には資金力やブランド力で先行する大手が並び、自社名が一件も出てこなかったという結果でした。想像していたより、はっきりした「ゼロ」でした。

結局、どの言葉を使えばいいのか

自社のコンテンツで言葉を選ぶときの、実務的な目安をまとめます。

  • 日本語向けの発信:LLMOを主語にしつつ、GEOを対等な言葉として本文・見出しに入れる。AEOは無理に主軸にしない
  • 英語向けの発信:GEOを主軸にする(グローバルの検索実勢に合わせる)
  • どちらの言語でも共通して大事なこと:用語を選ぶより先に、その言葉が実際に自社サイトのtitle・meta description・見出しに入っているかを確認する
  • 定期的に検索データを見直し、日本語圏の実勢が変わったら主軸も見直す(決めつけて放置しない)

まとめ:言葉より先に、自分の見え方を確かめる

GEO・AEO・LLMOは、呼び方の違いはあっても、目指す先は同じです。どの言葉を主軸にするかは、憶測ではなく実際の検索データで決めるべきですし、その判断は市場が動けば見直すべきものです。

そして、用語論争よりも先に確かめるべきことがあります。今のあなたの会社は、AIの回答の中にそもそも出てきているでしょうか。出てくるとして、どんな言葉で説明されているでしょうか。ここは、想像より実際に見てしまうほうが早く片づきます。

取り組む会社が少ない今が、始めどきです

新しい土俵は、現在地を記録しておくだけで、あとで見え方が変わったときに気づけます。無料のチェックは登録もカードも要りません。読んで生まれた不安は、測れば事実に変わります。

GEOとは?LLMO・AEOとの違いを、実際の検索データで確かめる — UITruth